ゆーわく！にゅーよく！あねっくす！！
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神名木　幸恵（かんなぎ　ゆきえ） 歳が離れた弟の祝（しゅう）が可愛いくて仕方がないお姉ちゃん。 共働きだった両親のもと、長らく一人っコで寂しい思いをしていたからか 祝が生まれたときには大喜をびして、幼い祝にべったりなブラコンお姉ちゃんになってしまった。 実は祝の名前を付けたのは両親ではなく幸恵だったりする。 祝と離れたくないから地元の公立大学に進学、卒業後は地元の地銀に就職した。 職場の体育会系モーレツ先輩の猛アタックを受けて交際1年で結婚したものの、 2年間の結婚生活の末に離婚となり実家に戻ってきた。 おっとりしてた温厚な性格をしていて町内での評判が大変良く、 祝を可愛がって家事もよく手伝うる良いお姉ちゃんぶりは有名で、 高校生の頃には「ぜひウチの息子のお嫁さんに！」とう話がたくさんあったとか。 そんな幸恵の早い離婚にはみんなが驚き、心配してくれたらしい。 ある日、祝と一緒に買い物に行ったショッピングモール・ニオンの抽選会で特賞を当ててペア温泉旅行券を獲得。 幸恵は旅行券を両親にプレゼントしようとしたが、 両親は「祝と一緒に行ってこい！」と言って旅行券を受け取ってくれなかった。 実は離婚して実家に戻ってきたにも関わらず 何事もなかったかのように相変わらずおっとりとしている幸恵のことを心配した両親が 旅行中に幸恵の本心をそれとなく聞いてきてほしいと祝に頼んでいたのだった。 ……というわけで、数年ぶりに姉弟ふたりっきりの時間を過ごすことになった行き先は 「優涌（ゆーわく）温泉亭　ANNEX館」
神名木　祝（かんなぎ　しゅう） 歳が離れたお姉ちゃん・幸恵が大好きな少年。 物心がついた頃からいつもお姉ちゃんがそばにいてくれて、 すごく可愛がってもらった記憶しかないお姉ちゃんっコで根は甘えん坊。 お姉ちゃんが結婚して家を出ると知ったときには泣きに泣いて幸恵から離れず、 幸恵も後ろ髪を引かれる思いで家を出た。 現在は年相応に背伸びした言動も少なくない。 しかし離婚して数年ぶりにべったりと接する幸恵にとっては そんなちょっと反抗的な態度も可愛い弟の成長した姿と 相変わらず可愛い可愛いと言って可愛がってもらって、 嬉しいんだけどちょっと気恥ずかしい。 お姉ちゃんが家に戻ってきたのは正直すごく嬉しいものの、 あからさまに離婚を喜ぶというのもどうかと思い お姉ちゃんに自分の嬉しさを上手く伝えられていない。 祝は大好きなお姉ちゃんを横取した挙句に捨てた（と思ってる）元義兄のことを毛嫌いしていて、 自分は元義兄を超えた良い男になってお姉ちゃんを守るんだ……と小さな対抗心を燃やしている。 ……が、身長がちっとも伸びずにクラスでは5年連続背の順先頭をキープ。 背が伸びると聞いて毎朝飲んでいる牛乳の効果に疑問を抱き始めている複雑なお年頃。





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